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49 無名さん
助詞抜き黒子

(ふと目を覚ませば刺すような冷気に身を震わせ、部活が休みである事を思い出せばぼんやりとしたまま寝返りを打ち、不意に鳴り響く電子音とその表記に一瞬固まり、どうするべきかと迷いながらも手を伸ばせばフラップを開けて通話ボタンを躊躇いがちに押し)……おはようございます赤司くん。……こんな早朝からどうしたんですか?(ぼんやりとしたままの声でゆっくりと話せば聞こえてくる音に耳を傾け、寝ぼけ頭にふと沸き上がる恋情の感覚に自然と唇が緩み)