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49 無名さん
壱、心に決めた最愛が存在する。

弐、御二人共に成人済み女性で在り、女性として御互いを慕って居る。

参、御互いの気持ちは一途で在り、揺らぐ事は無い。

拾、双方を尊重した健全愉快な交流を御二人共望んで居る。


如何だい?此処で最も大切なのは、僕同様君の其の左の紅差指も既に別の仔猫ちゃんの口唇を鮮紅へと染める先約が入って居るか如何か。前者なら此の儘、是非とも此の先も見て行って呉れると嬉しい。だけれど後者の君とは、残念乍ら此処で御別れだ。君の小指から延びる赤い糸の先の素敵な王子様、──若しくは御姫様かも知れないね。其の運命の相手が早く迎えに訪れて呉れる様、祈って居るよ。


───偖て、では本題と行こうか。
今回僕、‥否、僕達は同士を募る為に此処を訪れたんだ。溢れん許りの優れた才知を所有して居ようと、一際甘美で玲瓏とした麗しい容色を兼ね備えて居ようと、僕達は独りで生きては行けない。世知辛い此の世の中で僕達同様に二人の仲の思慕を、愛を、運命を育んでいる───其の様な同士と時を交えたのなら、充実した日日が依り愉快に。然して天下すら何物か恐るるに足ら無い化学反応が生じるかも知れない。残念な事に、日常生活では中中出逢う機会が訪れないからね。惚気話や相談事等を始め、気軽に交流が出来たら嬉しい。

媒体や容姿等は要相談。
簡素だけれど此方の使用可能な目録を載せておくから参考にしておくれ。


<媒体>
電子手紙、茶室、線、空


<容姿>
・美少女戦士
天王はるか、海王みちる
・其の他の作品
物語シリーズ、堀宮、魔法少女


漆黒の夜空が暗ければ暗い程、僕達の頭上を装飾飾する星星は色彩を増し、其の姿を煌星へと近付けて行く。其の燦めきを受けて、僕達を見護る月も一層眼差しを耀かせる。彼等の暉の数数は、屹度僕達の未来への途を照らして呉れて居るのだろう。──如何かな。視界の異なる僕達と君達が出逢ったのなら、御互いの世界が拡がるかも知れない。素敵だと思わないかい?

‥さぁ、此処迄御付き合い戴いた君達の其の心に、若し流星の欠片程の興味でも留保されて居る様なら───、其の二人の想いの丈を僕達に届けに御出でよ。此の月燈りが姿を隠して仕舞う前に、君達と出逢える事を願って。