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5 無名さん
いつの間にか眠って繋がったまま目が覚めた朝の緩い揺さ振りで目が覚めた。息が詰まるぐれえ奥まで開いて何度も吐き出された精がそのまま、悪戯にお前が動くたびに隙間から卑猥な音だけ鳴らして零れてくみてぇな。微睡みと覚醒の丁度中間で夜とは違う浮ついてない思考と視界で、俺を囲って腰を振るお前を見上げてたら初めて俺らのしてる事が生々しく思えて気恥ずかしくて。お前いっつもそんな顏して俺の事抱いてんのか、とか。同じ男に良いように揺さぶられて頻りに喘ぐ自分とか、吐き出される度に搾り取ろうとする身体とか、可愛い、好きって繰り返される言葉とか。全部。居た堪れなさも情けなさもあっけど、それでも散々ぐちゃぐちゃになった後でその腕が俺だけを抱き締める瞬間があっから。だからお前を目の前にして、理性なんかクソ喰らえだと思ってる。セックスしてえって言うと噴き出す様に笑う顔が、少し寂しくてスゲェ好きだ。


受けの気持ち悪さ