52 無名さん
早いもんやわな、もう三回目か。今年もNYに行ってきよったんやけど、貴方に会いたいからトンボ帰りやったわ(ノンビリとした口調、穏かに言葉を連ねた最後に緩い笑みを口端に滲ませ、少し、俯き。暫しの沈黙を守ったあと再び顔を上げ、小脇に抱えていた花束を片手に持ち直してから闇へと放り投げた。其れはフワと一旦己の顔の高さまで上がった後、引力に従い落下していく、其れを目で追い、見えなくなるまで。絶壁に波の打ち当たる大きな音が響くと同時に顔を上げ、空を見上げ)…もう名前を覚えている人は少ないんやろな、今年はアイツにも貴方の話題は出さなかったさね、尤も最近疎遠やから、其れで良いと思ってるんやけどさ。―――執念深く憶えてる俺の方が可笑しいんやろか(相変わらず穏かな声音、小さな笑みに肩先を僅かに揺らし、最後に竦めてみせてから肩を下ろし)
口調がまさかのチカちゃんwwww
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