書き換えられないうちに貼っとく


# ゆ…雪ちゃんっ！！

　ん？…ああ、しえみさん。おはようございます。どうしました？

# お、おはよう！…雪ちゃん、あの、あの、あのね！

　はい。

# も…っ

　『も？』


# 盲腸の症状を教えてっ！！


　……はい？


# あのね、なんか最近お腹の調子が良くなくて、きらきりするっていうか…、あとちょっとだけ吐き気もしてて、燐に言ったら、も…盲腸だって…っ！(涙うるうる)

　( あのバカ… )
　…痛むのはお腹のどの辺りですか？

# この辺…。
# …雪ちゃん、私、死んじゃうのかな…っ(うるうるうるうる)

　ふむ…、いえ、痛みはあるかもしれませんが、直接死に至る病気ではありませんから、安心してください。
　( と言うか、この場所… )

# ( ぱあぁぁっ )
# ほ、ほんと！？……よ、良かった…！朝起きたら血が出てたから、私びっくりして…、

　血！？血が出てたのですか！？

# う、うん、起きたら布団に付いてて…


>　杜　山　さ　ん　！　！


　…神木さん？

# あ、お、おはよー！

> おはようじゃないわよ！あんたどこほっつき歩いてるかと思ったらこんなおんぼろ寮まで来てたのね！

# ご、ごめん！でも私、盲腸かもしれなくて…っ

> はあ？盲腸？あんたバカじゃないの？

# だっ、だって血も出て…！

> バカだバカだとは思ってたけどあんた、本ッ当にバカね！その年にもなって初めてなわけじゃないでしょ？寝惚けてるのかなんなのか知らないけど、そんなもの…おっ、男に見せに行くなんて…！

# だ、だって雪ちゃんはお医者さんだし…！

> そういう問題じゃないでしょバカ！


　( ……なるほど、ね )
　──…しえみさん。


# な、何、雪ちゃん？

　どうやら盲腸の心配はないみたいです。少しだけ体調が崩れているみたいなので、今日は水分をしっかり摂りながら、お腹の辺りを暖かくして過ごしてください。
　神木さん、後はお願いできますか？

> ……はい。ほら、行くわよ！さっさと歩く！

# わ、あ、待って！…あ、雪ちゃん、どうもありがとう！

> ほら早くしなさいよ！

# ご、ごめん！


　( ………、 )

　( まさか生理を診ることになるとは…あのバカ兄め )

#　　　END.


# という寝惚け失敗談でした(現実)