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55 無名さん


邦画。日本視点からの戦争映画。主演岡*田*准*一さん。
オレは"役者"としての彼が日本の中では飛び抜けて好きだ。訴えるかのように気迫ある演技。本作では残念ながらその要素はないが、息を呑むようなスタント。魂を剥き出しにするみてぇな渾身の男臭さ。容易く呑み込まれる。
かの有名な"神_風_特_攻_隊"をテーマに扱った重たくも鮮烈さを放つ一作。何より尊い筈の人の命さえも武器として"お国の為"にと投げ打つ事が美(よし)とされた、狂った美徳。戦争という非日常がもたらすありとあらゆる歪み。理不尽がまかり通る凄惨さは計り知れず、非人道的な事が常識≠ノ塗り替えられた錯誤。善と悪の反転。教育という名の洗脳。
心ある者はそこに葛藤を覚える、そして精神さえ次第に崩壊し始める。
やがて訪れる突然の敗戦の報道。共同信仰に近い思いで疑わずした勝利は、あっさりと裏切られる。煮え湯を呑まされる、"大日本帝国"。放り出された遺族は路頭に迷い、やり場のない憤りはそのままに、国中が貧困に絶望に、喘ぐ。

茹だる暑さが肌に纏う夏、現代から入るプロローグ。無駄のない本編。次第に解き明かされ浮き彫りになる一人の男の真実。随一の腕を持つ天才パイロットである一方で、海軍一の"臆病者"と詰られた彼の真意は…。
そしてクライマックスのラスト。誰も知らない宮_部_久_蔵の最期の姿をどう解釈するのかはこちら側に大きく委ねられる。
だが、これだけは力強く言えよう。平和を願い、愛する者を全身全霊で守らんと命を投じた男の魂は、こんにちも生き続ける。
激動の時代、生きる事、生き延び"た"と言う事、平成の世の太平とは犠牲の上に成り立った"奇跡"だと言う事、"愛"たるや…何か。これでもかという程に問い掛けてくる。全てが痛々しいまでに、体当たりだ。
どのシーンも決して軽んじられず大切に扱われ、胸を抉られずには…居られない。
思い起こすだけで、鳥肌が立つ。

オレの中では不朽の名作。


──"死ね"と教えられる事、とは。




サザ*ンオ*ール*スタ*ーズ奏でる、主題歌《蛍》もすげいいぞ!
優しいメロディに乗せて…歌詞が多くの事を語り、そして代弁している。
桑*田*佳*祐さんは、天才だな!
56 無名さん
詩様ってジャ○オタなの?
デイ/ヴィッ/ド・ギャ/レッ/ト様と宇/野/昌/磨選手に憧れててああなりたいみたいだけど