574 :御坂美琴(とある科学の超電磁砲)
2014/02/10(月)　16：03


――アンタが此の学園都市に特異点と為て招待されて未だ間も無いけど、…取り敢えず風紀委員<ジャッジメント>で在る黒子にも警備員<アンチスキル>にも誰にも告知せず隠匿為て居る状態が何時迄維持出来るか。…アンタは右も左も判らない現状に憔悴して居る筈。でも、大丈夫だから。なんせ此の美琴様が傍に居る訳だし当然でしょ。アンタの四方八方を庇護する安泰を築いてアゲル。だからアンタは安心して前だけを見据えてなさい。

悩む事自体に余裕が在る。例えばの話･溺れてたら悩む？一生懸命泳ぐでしょ、陸を目指して。泳ぐのを辞めたら死ぬ。人生ってそう謂うモノよ。

何でも良い。
何だって良い。

兎に角先ずは動く事。実際何かを始めるのに『抱負』とか『決意』とか『頑張る』とか在っても良いけど、無くても良い。取り敢えず動かなきゃ何も変わらない。動けば何かが変わる。動けば必ず何かに出逢えるの。

生涯なんて本当･あっと謂う間なんだから。

私はアンタの安穏の為の努力なら惜しまないつもり。下手な遠慮をしたら脳天に落雷を、…と謂うのは半分冗談として。

不思議な出会いは在れど、不思議な別れは無いとは良く謂ったもので、…アンタとの劇的な邂逅は偶然或いは必然に由るもの。此れを運命と謂う確実なモノにするには、御互いの努力や実力が必要不可欠。

――ねぇ、アンタに其の覚悟は在る？