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57 無名さん
いつか新開さんが言った「本当に大切な人が出来た時後悔するぞ黒田」は本当に実現して。自業自得、身から出た錆、しっぺ返し、当然の報い。自分がしてきた事がこうも全部返って来ると思ってなかったあたしは荒北さんから離れる事しか考えられなくなって、縋り付くのが怖かった。伸ばしてくれる手すら怖くてそれから、…アンタしか居なくなった今自分を守ってくれる存在として荒北さんを必要としてんじゃねーかって思っちまった。
荒北さんがくれる言葉はいつも一生懸命、直球で、素直過ぎてバカみてぇだけど優しくて愛おしい。初め出会った時のボロボロだった頃のアンタからそうゆうとこ、何も変わって無くて。

離れちまえたら楽だったのかもしんねえ、けど結局それも出来なくて。どうしようも無くこの人が好きで、傍に居たくて。何回もすいませんとごめんなさいを繰り返して。その度に謝る事じゃねえだろって言ってくれて。

傍に居るから、少しずつでも寄り掛かって欲しい。
誰かの言葉にこんな気持ちになるなんて思わなかった、荒北さんに向ける言葉が好きだとか愛してるだとか尊敬とか感謝とかじゃなくて、何なのか未だにわかんねえ。全部だけど全部違う。あたしの気持ちがどんだけ伝わってんのかなんてわかんねーけどたぶんあの人は「伝わってんよ」って言ってくんだろうから、名前もねぇこの不毛な気持ちはたぶんちゃんと伝わってんだろうなって思う。

重い?って聞かれたけどあたしはアンタが向けてくれるもんなら何だって嬉しいし求められてんなら何だって差し出せる。クソ好きです。

荒北さんに抱き締められながら寝るとよく眠れる、また明日じゃなくて出来ればまた後でって言ってほしいです。夢でも会いてえから。会いに来てください。

ポエマーじゃねえ!書き殴りだ!!
58 無名さん
ポエミー日記見てニヤけてたらカッターで盛大に指切った午後。…オレ、オメーと付き合ってる間毎回同じ指の同じとこ負傷してンだけど何の呪い?

ここ一週間くれェは色々有ってそりゃもう別れの危機的な雰囲気が何度訪れた事かっつー。アイツは一回諦めムード入ると「仕方ねェから」「もういいです」っつって飛び出そうとする訳だけど。そー簡単に逃がしてやるかヨ。半年前と同じ事繰り返す程馬鹿じゃねえ。元より細けェ事グズグズいつまでも言うのは好きじゃねェし、たった一つ確かなモンが有りゃ充分だ。オメーが今、オレを好きだと思ってンなら、必要だと求めてくれんなら、それに勝るモンなんて一つもねえよ。

アイツは、オレしか居なくなったから守ってくれる存在として必要としてんじゃねえかってボヤいてたけど。オメーがオレを恋人としてとか、人としてとか、何でも構やしねェけど、必要だと思ってくれる事、自分を守って貰える対象として見てくれる事はオレにとっちゃスゲー幸せな事だってのも知っとけヨ。ソレは、つまりオレをそんだけ心に入れてくれてるっつー事だろ。甘え下手でクソほど不器用なオメーが見せてくれた部分なら、オレは全力で受け止める。

そう簡単にゃ離してやれねェヨ、少なくともオメーがオレを好きだっつーのが伝わってる内は。半年間変わんなかった気持ちだ、今更下らねェ事で揺らいだりしねえ。腹ン底から人を好きになるっつー事がどう言うモンかを教えてくれたンはテメーだ、黒田。

胸張ってろ、オメーはオレの何よりの自慢だァら。
59 無名さん
何度も何度も絡まって、切れて、その度に解いて結んできた糸。正直、コイツじゃなきゃ駄目な理由なんざ分からねえ。分からねーけど、ソレ以外にオレの中の選択肢なんて有りゃしねェ。一度手放した後何度か他の誰かで穴埋めして忘れようとした事も有ったかど、ホントに誰かを心底好きになった時に代わりなんざ作れねえ事に気付いて一度は此処から姿消した。

それからは時間薬っつー都合良いモンで少しずつ薄れてたオメーとの記憶、気持ち。それでもふとした瞬間に思い出しちゃ、何で手放しちまったんだろうなと後悔して。有り得ねェ確率で起きた奇跡でオレらはまた繋がってこうやって隣に居る。過去に起きた事、してきた事、感じてきた事、そんなモン何もかも分かった上で、オレはまた此奴の隣を選んだ。前も今も、此奴を選んだ事に微塵も後悔なんてした事ねェ。

小心者の黒田が怯えながらでも掴んでくれた手。色んなモン突っぱねて飛び込んでくれた此奴を、オレは何が有っても守るし幸せにするって決めた。…なァ。クソ不器用で馬鹿な男だけどさァ、オメーが笑顔で安心して過ごせるように、野放しで頼れるようなスーパーダーリン目指してやっから。これからも呆れず隣に居ろヨ。

オレを幸せに出来んのはオメーだけで、オメーを幸せにすんのはオレだ。これはもーそりゃ神様がこの世界作った時から決まってたルール。多分。
な、黒田。愛してんヨ。

🐺「そろそろ狸押し入れから引っ張り出すかな」
\🐻ブサイクな顔でコチラを見ている!/
\🐱その様子を遠くから眺めている!寝た!/
🐺「寝てねーで手伝え」
🐱「冬眠の時期なんで…」
60 無名さん
いつの間にかあの人はあたしの変化に敏感になって、少し濁してからの第一声は「なァ、」こうゆう時アンタはすげー言葉に悩んでくれてるっつーのが伝わる。
"大丈夫"が口癖になっちまって、それしか返せなくなった時はバレてんだろーなって思いながら普段なら突き通しちまうけど今日は荒北さんがこの間言ってくれた言葉思い出した、「やっぱり」が言えて良かった。
我ながら本当面倒臭え恋人で申し訳無く思う、けどいつもあたしが話せるよーになるまで待っててくれてありがとうございます。

これからの自分を見てくれなんてのは随分都合いいから、この人の傍に居るっつー選択した自分に恥じねえ様に時間重ねていけたらいいと思う。
スパダリなんかじゃなくていいんで、あたしにとっては荒北さんが此処にいてくれんならそれで十分。スパダリって言われる人よりありのままの荒北さんに惚れたの忘れねえでくださいね。

ふは、人の事ポエミーだとか言うけど荒北さん良くそんな小っ恥ずかしい事平気で言えるよな…けどルールなら仕方ねえ(鼻ごし)あたしにとって願ったり叶ったりなルール作ってくれた神サマに感謝しとく。

出会った時の事とか一度は別れた時の事、数ある文字の中であたしに向けられた荒北さんの言葉にだけ気付いちまう事、たぬ北さんとフグ田をウチに迎えた日の事、また出会った日の事、風呂嫌い猫と世話焼き狼の話、此処に書き残してぇ事が多くていつか書きましょうねって言いながら結局書けねえ気がしてきた。

もうすぐ12月、年末やクリスマスより早くあたしと荒北さんにとって大事な日がやって来る。皆そーだけど12月くらいから忙しくなるよな、身体壊さねえ様にお互い充実した時間過ごしましょうね。