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6 無名さん
5 :松川一静
2016/04/24(日) 22:43:44

孤りは嫌いだから

大切を作った。彼奴以外に。だから俺はやっぱりクズで馬鹿野郎だと思う。それでも、頭の片隅に住み着いて消えないのはやっぱり花、お前の存在だよ。なぁに、カッコつけてんの?そうやって笑い飛ばされたけどさ、嘘つくほど器用じゃないんだよネ。
久し振りに聞いた声は少し沈んでて、元気が無さそうで、どうやって励ましたらいいか分かんなかった。どんな言葉を掛けたら、お前は笑うの?ねぇ、花。俺はお前が笑うとやっぱり嬉しいよ。大切が居る台詞じゃないかもしれないけれど、それでも、ねぇ、そう思わずにはいられなくて。それと同時に、俺の呼び掛けに前みたいに応えてくれたことが馬鹿みたいに嬉しかったんだ、って言ったらなんて言うかな。
あの日、した約束はまだ守りたくねえんだよって、そんなに割り切れないって言う花の言葉が心に刺さった。それでも俺はここから動けなくて。まだ、動けない。なにもかにも投げ捨ててしまいたい衝動を抑えて真綿で包むように花を守りたいんだ、なんて言ったらまた、カッコつけって言う?それでお前が笑うなら、良いんだけどね。
優しい思い出ばかりが残ってる。優しい気持ちばかりがここにある。多分これはずっとあって、俺を構成する一部になったよ。
孤りでいられないクズだから、お前をほって俺はそうやってしか生きられないけど、いつか、を夢見てその時を頭の片隅で描いてる。ズルいんだ。


相手に失礼すぎ