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6 無名さん
んーんっ、んんーんー(空は雲一つない晴天、両耳にスマホのBluetoothのイヤホンを付けては、耳に入ってくる曲を鼻唄混じりに口ずさみ、軽快な足取りで公園内の並木道を歩みを進めて行き、黒いTシャツの上に羽織ったフード付きの薄手の黒白の横縞なパーカーが、微かな風に揺れているのも気にした様子もなく歩き続けて、公園を通り抜ける歩み続けた先には、信号機が一つ視界に入り)……んーん、…んーっ、……っ!(視界に映る信号機へと目掛けて歩いていると、スマホからの通知音がイヤホンから耳に鳴り響き、驚きで一旦歩みを止めると、パーカーの右ポケットに入っていたスマホを取り出し、再び歩みを進めて、スマホ画面を凝視しながら進む足取りに、前方の信号待ちをしている人影に気付かずにそのまま突き進めて)っ……、あ、申し訳ありません。スマホ見て歩くなんて、する事じゃないですね。痛くなかったですか?