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61 無名さん
(服装はコメント参照/繁華街に程近い駅前、コンビニ前。駅から吐き出される終電近くの乗客の群れを横目に、真新しい煙草の箱を片手にコンビニ店内から外気に身を晒す。帰路を急ぐべく駅に吸い込まれる人影とは正反対、のんびりと煙草のフィルムを破り開封、ゴミをゴミ箱に棄ててからコンビニ前に設置されたスタンド灰皿の脇に立ち。前髪こそM字に分かれる様に整髪料を付けているものの、其れ以外はブラシを通しただけの髪、唯一派手さを滲ませるライダースをコンビニの白い明かりに晒した侭、煙草箱の蓋を親指で押し開き)あ……さぶ。珈琲も買えば良かったかなァ。(煙草に火を点けるが先か、珈琲を買いに店内へ戻るが先か。些細な悩み事に目を伏せると同時、無意識に白筒を唇へ運んでフィルタを咥え、止める事が出来ぬ一連の動作で銀色のガスライタの蓋を弾き開け)…あ。ま、いっか、後で。(珈琲は後で、と判断する独り遊びを挟んでから白筒穂先に火を点け、再度甲高い金属音を響かせて火を殺し)>入室