1:とある神父
悪魔に魅入られた神父の話(R20)
ん？おや…あのタイトルでよく覗いたな。相当な物好きと見る。
と、捜す身でありながら初っ端から失礼。先ずは数ある記事の中からの閲覧感謝しよう。

タイトルの悪魔に魅入られた神父と言うのは私の事だ。そして今回捜しているのは例の悪魔なんだが…君、あの胸糞悪い阿呆を見なかったか？
…見た？ふむ、今度こそ本当に奴なんだろうな…ん？いや、すまない独り言だ。決して君を疑っている訳ではない。奴らは偶に化かして悪戯してくるのでね、すり替わって揶揄いやがる時があるんだ。
ったく考えただけでも腹立たしいってのあンの腐れ野郎がよ！…失礼。詳しい事を話す前に君が見た悪魔が私の捜す悪魔と同じかどうか確かめさせてもらう。
これらが全て当て嵌まったのなら間違いなく奴だ。

悪魔の特徴
・外見年齢20歳以上
・戦闘になった場合当Cを打ち負かせる事が出来る程の力を持っている
＊性欲旺盛、巨根絶倫

…どうだ？優遇を除き全て当てはまった場合のみ引き続き私の話を聞いて欲しい。少々長くなるやもしれないが。

世界観はよくあるファンタジーな世界だ。但しこの世界に蔓延っているのは代表としてあげられる様なドラゴンでもなければ妖精でもない、悪魔だ。
中には友好的な奴も居るが、大半は悪戯を働く奴から色欲に身を任せて手当たり次第に襲う奴、疫病を撒き散らす奴などなどあいつらはロクな事をしない。
そんな悪魔共から人の世を守るべく祓魔師、即ちエクソシストが存在する。
かく言う私もその一人だ。魔払いの力を授けし神に忠誠を誓い、普段は教会で祈りを捧げ救いを求める者への奉仕活動をする傍ら、エクソシストとしての依頼も受けている。
そんな私の前に現れたのが…奴だ。
私の魂に価値があるのかただの気紛れか理由は定かでないが、何故か気に入られてしまったらしく執拗に執着してきてな。オマケにそう簡単には祓えない程の厄介な奴ときた…全く、頭が痛い。
男を、それも神へ身を捧げる人間を屈服させる背徳感が堪らないだと？フン、こちとらテメェの性癖なんぞに興味はねェ。さっさと失せろ。骨の髄まで腐りきった色情魔が。……などと毎度罵倒してやってるんだがな、一向に引く気配がない。どうやら奴は何が何でも私を手に入れるつもりのようだ。