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68 無名さん
#感謝 #謝罪
もうすぐ半年か。俺と貴方は同じだったね。だからこそ噛み合うことが出来なくて、こうなってしまった。
相性が悪いと感じていたから、早々に解れる縁になるのだろうと思えば、案外幸せな所までありつけて。今思えば貴方との日々が、俺にとっては極上の飯だった。
別れることになった時、まあこうなるだろうと腑に落ちた。互いに納得できるほど俺たちはどこまでも平行線で、凹凸のようにピッタリはまることがなかったね。あの朝、袂を分けた日、そんなにショックじゃなかったんだ。ふふ、まあ少し泣いたけれど。案外冷静で。この人には俺でない方がいいし、俺にもこの人でない方がいい。あの頃にはもうこれが共通の認識だったから、こうなるだろうなとも思ってた。俺たちは互いに互いを満足させてやれなかったからね。そんな中貴方は、俺が貴方にそうするよりも、更にもっと俺に歩みよってくれていたね。沢山楽しませてもらった。沢山許容してもらった。本当に沢山目をかけてもらった。貴方と歩む道において、足並みを揃えられなかったのは俺の方だ。俺は貴方が俺の望みを大事にするほど、同じように貴方の望みを大事にできていなかった。もう、貴方を甘やかしてくれる人は見つかったのかな。本当に相性が悪かったけれど、あんなに安堵に満ちていて楽しい連れ合いは、もうなかなか出来ないだろうね。あの別れに後悔も心残りも未練も無いはずだったんだけど、新しく人と言葉を重ねる度気づくんだ。貴方の文は絶品だった。俺には貴方の文でないとどうにも身が入らないみたいだ。困ったね、俺たちこんなに噛み合わないのに。貴方の作る文が忘れられないんだ。
ふふ。俺はあの頃より、人を甘やかすのが上手くなったつもりだよ、自惚れかな。貴方にこの甘えたな質を嫌われてから天邪鬼がとりついのか、なでりなでりと愛好を向ける側ばかりをやってる。貴方はどうだろう、辛い時に寄り添って貰える子はいるかな。癒しや安寧になる子は?ふ、まあ素敵な人だから、俺がいちいち気にしなくてもね。類は友を呼ぶというし、素敵な人が集まるんだろう。
自分に沢山ご褒美を与えて、健やかでね。


じわじわ気持ち悪い