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70 無名さん
あの時も、こんな風に雨が降っていたね。覚えているかな、純。彼女に捨てられた俺を、コンビニエンスストアで拾ってくれたのは君だった。ファミマの入店音が響く中で、君は確かにこう言った

『俺のところに来いよ』

ああ、そうだ。俺には君しかありえない。この心は君の元に、この身体は君のために。