1 キりヲ。（魔イりまし省略〜！）
求：イルマくん 譲：絶望
なんや随分と物騒な、ソレもケッタイな誘い文句になってしまったようやけども。今宵も月明かりが綺麗やね、そらア明日の月もさぞかしやキレイなモンなんやろか。何処へなりとも、遍くすべてを裏切って一色単に着飾る青色の謳う瞳の奥底に広がる情景に、ボクを映らして貰うことは、出来るんやろうか。なアんてまあ、これはまた難儀な。えらい意地の悪い兄サンから直々にお咎めという名のおあずけをひとつ、喰らってもうて。そら、巷でよう言ったモンやろ「逢えない時間がふたりの愛を育む」やなんたら〜〜〜〜言うて。イヤいや、愛もヘッタクレも在らへんけれども。ンなモン一々言わせんとったって♡ ボクも気恥ずしゅうて敵わんわあ〜〜〜〜。ふふ、オイタが過ぎまして。ねえ、イルマくん。ボクはずっと、ずっと、ずう、と。キミとの再会を夢にまで見とったんよ、あの日ボクが自らを賭し果たすべくして招いた「絶望」をキミはモノともせずにまして微笑みひとつ、生意気にもよお満足しよったカオをして払い除け、次いでは幸せそうな、何処と無くやりに切ったと言わんばかりに居眠りこかれたモンでホンマに、ホンッッッッッマに、僕は腹が立った。せやなあ、腹が、立ったんよ。確かに。でも、それでも不思議とはらわたが煮えくり返らん勢いで、込み上げるモンをすべて呑み込んだうえでボクは、満足感すら憶えてまったんや。イヤね、モチロン例の如く地下からの脱獄劇に花を咲かせようと、随分に踏み躙ってやったってのにとんだ茶番へ幕が降りたあの日のことも、忘れたワケやないし、ボクは変わらずと来たる混沌たらしめる未来の訪れを待ち侘びて居る。否、いずれは僕らの手で、ぶッ壊す。負けられへん理由もあるワケで。ただ、なあ。ただ、…………………キミだけは、アカンわ。如何にも、イルマくん、君だけは譲れそうにも在らへん言うワケで。運命、なんて安直なゆめゆめヒトの手によりいつでも書き添えられるような浮き足ままならない言葉。キミが信じようが、信じまいがボクにとって「ソレ」はさして重要なコトやないんやけど。

…………全ての終わりを、混沌に、人々が皆、絶望に染まる世界の底で、ボクがともに隣へと腰を据えて見届けたいと想うのは、キミだけなんよ。此のアンポンタン。────────ァ、はア。な〜〜〜ンて、そう簡単に「悪魔」の言葉を信じたらアカンよ。キミはつくづくと悪い子やねえ、ようしよし。今の顔は、少し、ほんの少しだけ、興奮したわあ。あんまり愛らしいお顔しよるとパクリとひとくち、喰い散らかしてまうで。行く末にはボクが、君を喰わんと襲い掛かったときのキミのお顔が見せものや言うオハナシなんやけど、まあ。此の安樂たるひとときを求めるいまだけは、終わりゆく世界を迎えるその日まで、ボクとゆう、くりと遊びましょ。


ほんならお近付きの印に悪魔との契約方法につきまして。アホなおアタマ抱えたキミにでも解るように記載したりますんで、いつでも歓迎したるからゆっくり迷子にならんよう、おいでな。
♢（舞台より回された後ろ手は指折り二十を数えられる者のみ。）♢（使用記号は全角のみ、他はお好きにどうぞ。）♢（面倒事のみ不要、諸々（♢組み合わせ・喩えるならボクは「僕」としての姿以外の提供も可能。せやけども願わくば「キミ」とオハナシしたいなあ、おもうてます。）そうじて其方サンのご希望に添えて。）お部屋は、…………せやね、出来たらキミの方から招待状でも、果たし状でも、下克上でもお待ちしとりますとだけ。すぐに噛み付いて来よる子なら、尚もよし。興奮し過ぎるがあまりにすこうし、過度なイタズラの過ぎるボクにはご愛嬌を。やからって、言わずもがな、ぼくはキミを「喰らう側」やで。な〜〜〜んてな、ほんなら、今日は此処らへんで。
2021/6/12(土)0:33

>>>33191-13こいつの新作？次やるなら条件クラブかスペードにするのかな