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72 無名さん
(梅雨の季節のはずなのに
今日はカーテンから浴びる
強い陽射し
士道はカーテンを開け
嬉しそうに両手を広げて
日光浴をする
不意に腰に回る腕
なんだ?と思い
視線を後ろに下げると
まだ寝ぼけた冴が
スッポンポンのまま
シャツ一枚でくっついている
士道は細胞が湧き
今すぐヤりたい
衝動にかられたが
冴をなるべく起こさないように
くるんと冴をまわして
脇に両手を通して抱え
よいせよいせと
ベッドまで連れて行く)

(ゆっくり寝かせる
なぜだか
いろんなことを我慢している
冴が愛しくなった
自分にくれる愛情には
制限なんてつけたくないと
思ったのだ
特徴的な下まつ毛と
重なる上まつ毛を
指先で撫でて
相手の寝顔を堪能した)