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73 無名さん
同音異字によるわかりにくさのほか、この文は以下の理由により、語法を理解するのが難しくなっている。
動詞の "buffalo" があまり一般的でない上に、この語自体が複数の意味を含んでいる。
名詞の "buffalo" の複数形に "buffaloes" を用いず、単複同形として動詞の "buffalo" や地名の "buffalo" と同じ形を取っている。
"buffalo" の複数形は "buffaloes" でも良いのにも関わらず、あえて動詞と同じ形を持つ "buffalo" を含んでいる。
文中に冠詞や明確な複数形など、構文上重要な手掛かりが存在しない。
カンマを打たないことで、文の流れがつかみにくくなっている。
結果的に袋小路文、つまり文を読み返さずに、さっと読んだだけでは意味を捉えることができなくなっている。
この文では、ある集合についての全称的な叙述を行なっているが、そこからさらに第2の集合(おびえさせられたバッファローによっておびえさせられているバッファロー)を導き出している。この第2の集合は、当初の集合と同じものとも違うものとも解釈可能である。
大文字を無視すると意味の判別が曖昧になる。形容詞の "buffalo" には "cunning"(悪賢い)という意味もあり、この用法によって文を解読すると次のようになる。'Buffalo bison [that] bison bully, [also happen to] bully cunning Buffalo bison'(バイソンがいじめるバッファロー出身のバイソンは、悪賢いバッファロー出身のバイソンをいじめる)
関係詞節が中央に埋め込まれており、理解しにくくなっている。
74 無名さん
この文は、次のように拡張することができる。
Buffaloc buffaloa Buffaloc buffaloa buffalov buffalov Buffaloc buffaloa Buffaloc buffaloa buffalov
(バッファローのバッファローにおびえるバッファローのバッファローは、バッファローのバッファローにおびえるバッファローのバッファローをおびえさせている)
また、同音異義語を持つsubstitute を使った場合でも同じことが可能である。
(a):「代理の」「代用の」「代わりの」という形容詞で、以下の文中では(n)の補欠選手を修飾している。
(n):代理人、身代わりなどの意味を持つ名詞であるが、ここでは意味の想像を容易にさせるため「補欠選手」とした。
(v):動詞のsubstitute で、「交代する」「取り換える」「代理させる」という意味があるが、その3種は前置詞forを必要とするためここでは使用しない。そこで「代用する」を使うことにした。また、この単語は化学用語で「置換する」という意味も持つ。
Substitute(a) substitute(n) substitute(a) substitute(n) substitute(v) substitute(v) substitute(a) substitute(n) substitute(a) substitute(n) substitute(v).
(代わりの補欠選手を代用する代わりの補欠選手は、代わりの補欠選手を代用する代わりの補欠選手を代用させる)