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74 無名さん
(清く澄んだ蒼穹を翳す彩度が著しく失墜した澱みの下普段己が使用している室内で卓上と面しては容と意味を所有する黒に依り敷詰められた書類の束を視界に収めるも気を背けては僅か嘲笑雑じりの笑み浮かべた刹那遠方から脳内に及んだ駆ける空気の振動が量を増しつつ傍近へ移行し背を向けている骨組が木で構成され希薄な紙一枚隔てた先で静止した事で疑問抱くより早く襖を無造作に開け放つ音に肩を震わせると徐々に背後へ視線を移動させた際に映る姿の常とは瞭然たる相違点に双眸見開き日の丸掲げる地域本土上で最大と声の上がる種類に喉奥で一つ息をすれば威嚇の意を示す長い躯へ有毒性が含有されていない事実は了知しつつも自然界で生存して来た故に無毒の体内へ多彩に含まれている筈の細菌脳裏に描き出すと眉間に皺寄せ衣服の関与していない晒された肌を本能で隠すと攪拌された胸中表に出さず苦々しい表情に変わり態とらしく直視を避けつつ視線彷徨わせれば意識との因果関係が途切れた為に控え目に開いた口から籠った困惑の色弾ける声音を漏らすも嬉々入り交じる相手の言葉に窮した表情は消え口許綻ばせては間に開いた空間埋める様に歩を進め腕の中に抱えられている生体に対する警戒心は緩める事無く傍に寄り)可愛い…かは兎も角として他の子達や僕に害を為さない様に膝丸がちゃんと世話出来るのなら何も文句は言わないよ

描写部屋さにわロル