(( ▽�W雨の呼吸 弐ノ型 水無月斬 ”と続けて、口から抑揚のない声音で静かに呟いた途端に、雑魚鬼の頸を藍色に煌めく日輪刀の刃で瞬時に刎ね飛ばし。転げ落ちた鬼の生首を、感情が抜け落ちたかのような“ 無 "の表情でぼんやりとした眼差しで見下ろす。何かを伝えようと、口を閉じて開いてを繰り返す生頸にそっと掌を添えれば。 ))

…如何です？全く痛みを感じないでしょう？以前の私なら頸を刎ね飛ばすだけで、事を済ませやしなかった。さあ、もう眠りなさい。人に憎まれ恨まれるのは嘸かし疲れたでしょう。

(( 口元の両端を微かに吊り上げると、生首の両眼の瞼を掌で覆えばそっと瞼を下ろす。徐々に、灰となって消え行く鬼をジッと見据え乍らポツリと独り言を。 ))…私も、随分と甘くなりましたね。


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