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76 無名さん
✦𝓡𝓮𝓶𝓪𝓻𝓴𝓼
一人称:私、二人称:貴方、三人称:貴方達。基本敬語で話すものの、心を開くと外れる。ただ、呼び方はなかなか変えられない。敬語が外れた少し後、呼び捨てで呼んでも良い。?と問い掛けてくることがある。
歌を歌うのが好き。機嫌の良い時は鼻歌で作曲していたり、町にいた頃によく聞かせられた曲を歌っている。鈴の鳴るような、少し高めの声を持つ。
両親共に名の立つ魔法使い。尊敬と畏怖の念を同時に抱かれ、町の人々に恐れられていた。あのふたりは、人を傷つける、と。まだ子供で、両親よりかは弱い少女を狙って色々ないじめも起きていた。それから守るためか、それとも教えたかっただけか、両親にかなり沢山の魔法を教えて貰っている。魔法の才はあったらしく、使える魔法の中には簡単な魔法から成る創作魔法なども。ただ、攻撃できるような魔法は使えないらしい。小さな爆発を起こしたり、何かものを加熱するのに火を使ったりはできるが、生物に向けては使えない。
時々作り出しては抱いている縫いぐるみには可愛いもの好きという彼女の趣味が現れていると言える。無意識に自分と似たものを作っているので、縫いぐるみの目の色は互い違いのものが多め。人形の縫いぐるみは何だか怖いからという理由で滅多に作らない。
小さな頃に隠れんぼをしたとき、意地悪な子供たちに真っ暗な倉庫へ閉じ込められてしまったことがある。木々に隠れ日の当たらない場所、真っ暗な空間に独りぼっち。清潔ではないその空間には、鼠も、虫も居たりして。扉の開かない恐怖、何処かから聞こえる小さな足音。ごめんなさい、何か嫌なことをしたのなら謝るから、ごめんなさい、ごめんなさい、と謝り続けた。結局、日が落ちても帰ってこない彼女を不審に思った母に助けてもらったのだが、それでもトラウマは消えない。その頃からずっと、彼女は暗所が大嫌い。蝋燭一本の灯りは心許ない。月明かりなら大丈夫。怖いものは、何かを抱き締めてやり過ごす。