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77 無名さん
川西太一:(普段開かれているであろうカーテンは閉ざされ部屋は薄暗い日差しが挿し込む平日の昼間。通常ならば今頃は学生らしい生活をしている者の其れも叶わずベッドの上で乱れた呼吸繰り返しながら唇を噛み締め、何度来ても慣れない其れと何時もに増して強く感じる其れに休みという手段取らねばならなくなった事に悔し気にシーツ握り締め。されど身体襲う熱に時折跳ねる身体は隠す事が出来ず目には生理的なのかそれ以外の理由なのか分からぬ涙滲ませ)っ…は、…くっそ…ッ、…こん、くらい…酷いのは、久々だな…はぁ…ッ…(自嘲気味に呟けば頬から首筋にかけて汗伝い落ちその感覚ですら身体は反応示し、理性と本能の狭間にある意識の中でも思い浮かぶはたった一人の姿で。己がΩであるからこそ期待した番という存在、己がΩであるからこそ相手にはいつか番が現れるという現実、己がΩである故にそれ以外では相手と長く共にいられる可能性は少ないという事実。発情期に重なり情緒不安定になっているせいか苦しいばかりの現実に無表情のまま涙は零れシーツに痕を残し、掠れる声と揺れる視界に今の己の現状を改めて深く自覚してしまえば小さく呟き)……なん、で…俺、こんなん…なん。だろ…っ……普通に、生きたかったなぁ…ッ…(2016/08/08 23:34)