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8 無名さん
 しまっちゃうおじさんがきて……
 ぼくを……しまっちゃうんだ…………。

 その時、ぼのぼのの後ろからしまっちゃおうねぇ…という言葉が聞こえた。ぼのぼのは震えてしまう。しまりすくんがなにか話しているけどぼのぼのはしまっちゃうおじさんにしまわれてしまう想像しかできない。
 岩造りの洞穴、押し込まれるぼのぼの、重そうな岩の蓋を軽々とうごかしながら、しまっちゃうおじさんは
「しまっちゃおうね」
 と言って、ぼのぼのをしまってしまった。
 でもそれはぼのぼのの脳内の出来事、ぼのぼのがどうして泣いているのかわからなくてしまりすくんが首を傾げた。