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82 無名さん
(暫く弾いていたものの、ふと音が止んだ拍子に我に返り。どんよりとした空を眺めれば何となく気持ちがしぼんで。ピアノを閉じれば、なにごともなかったのようにコートを着てマフラーを巻き。寒そうな外を眺めれば、その中を帰るのは気が引けるがここに居るわけにもいかず。仕方ないとため息をひとつ落とせば、名残惜しそうに音楽室を出て)…、(暗い廊下を見て、来たときの恐怖を思い出したのか帰りは日頃走ってはいけないと言われる廊下をダッシュで駆け抜けて帰ろうか)>退室