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83 無名さん
#版権 #感謝

なぜ私が代表なのか、まあ良い。出会ってから二ヶ月経ったか?余りに濃密な時間だった故そのように感じぬのだがお前とはそれくらいの付き合いに思う。

クリスマスプレゼントや、バレンタイン、年の瀬から年越しまで共にすごした時間。どれも私にとっては輝かしい一時であった。
それ故に別れの時になり、あれこれと恨み言を言うのも、言われるのも好かぬ。……お前がいくら捨てろと言えども、私が貰ったものは私のモノだ。お前にどうこう言われる筋合いはない。

……全てに、ただ、ありがとう。感謝を。
私の想いも、私のモノだ。一欠片たりともお前の言う事など聞かぬ。
お前がいくらみっともなく私を責めようと、何をしようとも私のこの胸に秘めた想いは色褪せる事はない、穢される事もない。…………ただ降り積もる雪の、新雪のような穢れなき真白な想いよ。


ついぞ、ついぞ…『最愛』なんぞにはなれなかった。
お前が他の女を手放す事などなかった、私には分かっていた事じゃ。………私が願えば捨てるだと?馬鹿な事を言うな、人に選択を迫っている時点でお前は捨てる気など更々なかったのだ。
今もきっとその女の傍でめそめそと泣いているのであろう。私への恨み言もきっと言っているのだろうな。容易に想像ができてしまう己が悲しい。

とはいえ明日から心機一転、新生活であろう?
きちんと朝起きるように、食事は珈琲とヨーグルトでは午後まで保たぬ。きちんとパンなり何なり食べるように。───嗚呼、このような心配ばかりしているな。本当にどうしようも無いものだ。
せめて、この首の戒めが解かれるまではお前の事を心の片隅に置いてやろう。

さようなら、この寂しがり屋の甘えん坊め。