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88 無名さん
>>80
燭の日記に書いてあった

>二人で三日月さんに何が起きているのかと行動を思い起こし、何か悩みがあるのではないかとかという話から彼には想い人がいるのではという話になった。勿論仮定の話だけれど、僕らといる時先に帰ってしまったりしていたものだから、三日月さんは鶴さんか僕が好きなのではという話に至ったんだよね。

>僕は鶴さんが好きだったけど、この時まで僕の好きは強弱はあっても皆を好きだというのと何ら変わらないと思っていた。けれど、三日月さんが鶴さんを好きなのではと想像したらチクチク胸が痛んだ。三日月さんが好きだ。彼が笑っていれて鶴さんもそうなら良いじゃないかと思ったけれど、胸の痛みは強くなるし右眼が疼き始めた。こんなのは初めてで、これは何だろうと思った。
同じように鶴さんも三日月さんは僕を好きなのではと考えていた様で、僕はそれはないと否定した。だって、僕は面白い話を出来るわけでもないし、彼には相談する事や守って貰うことはあっても楽しませた記憶はない。一度相談を受けた事があり、その時彼の涙を見て通じ合ったと思ったが……僕の思い過ごしだったようだ。その程度だと自分でも自覚しているし、皆に助けられて生活する毎日だ。

すると鶴さんが三日月さんを傷付けたとしても、僕と一緒にいたいと思ってしまう、そう言った。その言葉を聞いた瞬間、僕の中のバラバラな破片が繋がってチクチク痛んだ胸の痛みの理由が急に形を成した。
……僕は鶴さんが好きだなんだとこの時気付いた。