9 無名さん
桃園奈々生(神様はじめました/※):(絢爛な衣を纏う陽光が貌を擡げ夢路を辿る目蓋の裏を擽れば意識の覚醒は促進され幾度か睫毛を瞬き鮮明な視野を取り戻すと寝間着と為て纏う着物が寝相で肌蹴た箇所を整え、両脚を寝具から這い出し木目が揃う床に爪先が触れると其の冷えた感覚に両肩を竦め。然し小鳥の囀りに誘われるかの如く自室の扉を開閉すれば差し込む直射日光に双眸を反射的に眇め、額に隻手を掲げ翳りを確保。春爛漫な庭園に感銘を孕む吐息を外界に逃し、着物と云う不躾な格好ながら素足で砂利を踏み締め櫻の樹木に歩を放り空良を仰ぎ見遣ると微風に遊ばれ粉雪と云う譬喩が相応しい花弁の乱舞に眸は瞠し、諸手を拡げ体躯を幾度も回転させ花弁と共に舞い)(04/24 21:39)