Write
9 無名さん
【服装】明るい灰色のタンクトップの上に毛皮のコートを羽織り、下は洗い晒しのジーンズとコンバースシューズ。一目で身売りの子と知れる、カジュアルでありつつ派手な身形。

(ぞんざいな咥え煙草姿で、潮の香が漂う林の中を、ゆっくりと抜けて行く。薄ぼんやりとした面持ちに明確な感情は浮かんで居らず、其の眼差しから寝不足の色を覗わすのみで。やがて視界が開け、淀んだ青の静かな海へと続く浜辺に足を踏み入れる。靴の踵を砂に沈ませながら、緩慢と波打ち際との距離を縮めて行き。己の身を軽く抱き締め、震わすと)───やっぱり、寒いわァ…(未だ陽が昇ったばかり。そんな冬の海風は、冷え凝って居るのに何処か寛容で。段々と歩幅のコンパスを狭めつつ、満潮に近い時刻の波打ち際まで僅か数メートルの地点へと。其所でそっと立ち止まると、背筋を伸ばした侭、柔らかに膝を折って行く。海に面してしゃがみ込む己の視軸は、緩いカーブを描く水平線に向けっ放しだ。短くなった紙巻を右手指が取ると、もう片手の指先が穂先を揉み消す。数拍の間を挟み、誰に語るでも無い茫洋とした呟きが、肺に溜まった息と共に唇から溢れ落ち)…きょう、お客サン誰もつかなかったなァ…ま、アシタは何とかなるでショ (Gパンから出した携帯灰皿に、毒の残骸を仕舞い込む。曖昧な瞳は、再び海と空の境界へ向けられた。遠くで海猫の影が宙を舞って居る。水銀のような、海亀スープのような淀んだ海。じっと、静かに対峙する間に、潮は満ち行き、己と海との距離は更に狭まって)

これか
情景を描写しようとしてる部分は好感を持つ
でも上手いロルではない