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95 無名さん
>>93続き

「ねぇ、貴女。」

(さぁまた引き抜いて。次は左胸を、)

「貴女は何の為に生きていたの?」

(ミミは彼女の頬に触れ、顔をのぞき込み、その瞳を見つめる。瞳は何度見ても綺麗だとミミは思う。様々な宝石を持っているけれど、結局瞳がいちばん美しいのではないだろうか。
その瞳はミミを映す。けれどそれは、反射しているだけ。女はミミをもう見ることが出来ない。いや、最初から見ていなかったのかもしれない。ミミはその瞳に思う。何の為に生きているの?=B)

「…………。」

(ミゼリコルドを、刺す。ずぶ、と。面白いくらいそれはスムーズに入っていく。)

「…………あは、やっぱりこの世界に哲学は持ち込まない方がいいわね。」

(そして、それが奥まで入って。ミミは笑った。笑うしかないなと思ったから。どんなに一生懸命考えて探しても、一瞬で誰かに散らされるようなこの世界に、果てしない哲学など似合わないのだ。)

「次は哲学の似合う世界に生まれましょ、お互いに。」

(ミミは女に笑った。それは嫌味でも蔑みでもない言葉だった。だってミミと彼女は似ている。ミミもそうだ。生きる理由≠いつだって探してる。
そうだな、例えば恋がいい。恋とか、してみたい。盲目に誰かを愛してみたい。だって物語というのは大抵、王子様が助けてくれるから。
そうすれば、世界はもっと生きやすくなるような気がした。
裏路地の臭いも、寒さも、落ちる水滴も、誰かと戦うことも、死体の処理を考えることも、全部全部大丈夫になるような気がした。

つまりね、そう。
今は少し、大丈夫じゃあ、ないの。)
96 無名さん
>>93 >>95の設定

【タイトル】
マフィア設定女の子練習

【ジャンル】
#描写遊び
#戦闘

【閲覧注意項目】
流血表現有。
生々しいのはできるだけ避けましたがサ〇ジン描写あります、注意。

【備考】
一度他BAND投稿したものですが、元のを削除したのでこちらに。

主人公はミミ=Bマフィアの女の子です。
魔法を使って、条件付きで相手を洗脳できる設定。

※ミゼリコルド……アイスピックのような先のとがった武器