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96 無名さん
1 創作男
不謹慎な価値観。
(残酷描写注意)

退屈で死にそうな夜というのは、実際にはそう簡単に人を殺してくれない。だから君は、代わりにスマートフォンを眺めていた。死に切れない者たちの、浅ましい慰めだ。
【#都内某所 #祠 #封印】
誰かが投稿していた。再開発の工事中に壊された祠の話。作業員が消えただの、業者が黙っただの、ありがちな都市伝説だと思った。なのに、写真の祠は、ひどく君を見ていた。画面越しに、しつこく、まるで忘れられた家族のように。
気がつけば君は、電車に揺られていた。
更地の中、ひときわ濃い夕焼けに包まれて、石の欠片が転がっていた。そのひとつを拾った。ただの石だ。けれど、少し、あたたかかった。まるで手のひらの方が客だったみたいに。
その晩から、夢を見るようになった。
誰も居ない赤らんだ夕焼けのもとで、列車が走る夢。
三日目の夢で──此度だけ乗車しているそれ≠ェ喋った。
「──返してよ、僕の家。じゃないと、君の家に住むしかないじゃないか」
静かな声だった。あまりに静謐だった。
目が覚めても、夢の続きがまぶたの裏に貼りついていた。掌の石には、内側から走ったようなヒビが入っていた。鏡の中、君の背後に、知らない誰かが映っていた。
君は振り返らなかった。
もう、その必要はないのだと思った。

この導入は、君の望む形式に改めても差し支えない。ただ、邂逅を果たせれば、それだけで。

条件
・背後二十歳以上の女性。
・帯、アイコンは無地。
・打ち切り時退室。
・一日から二日に一通。
・描写は100文字〜


PC条件
・体格が大きい者。
・年齢など問わず。
・常識がある程度以上ある。

【萌え】
小説ロル、上位存在、ギャグ、シリアス、すれ違い、不謹慎、ほのぼの、体格差、耽美、こちらへの不気味がる反応、嫉妬、独占欲、女装(受け攻めどちらも)、スキンシップ、前戯、ゴム有・ゴム無、中出し、乳首責め、開発、他萎え以外、動物への乱暴や殺害。

【萎え】
永久愛無、下品、男性向け、後スカ、十度の暴力、浮気、メインキャラクターの死、修復不可能な怪我・病気、喧嘩。

初回連絡時
・プロフィール/萌え萎え/背後に弊Cが立っていることに気づいたシーンの接触ロル。
[記事の有効期限(〇月〇日迄/削除する迄/〆切る迄/本文参照/等)]
削除する迄
2025/8/4(月)17:09
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97 無名さん
2 創作男
提供C
濡羽色の髪は濡れた紙のように首筋に貼りつき、ところどころ刃のように跳ね上がり、まるでその身の内に眠る棘を物理の形にしているかのようだった。髪型は俗にいうウルフカットに似ていたが、意図された美ではなく、放置された野性であった。
右の前髪は異様に長く、顔の半分を濃墨で塗り潰したように覆い隠し、右の瞳を永遠に封印していた。誰も、その奥に何があるかを知らない。見ようとした者はいたが、誰も見抜けなかった。
ただ一方、露わな右の瞳だけが、この世界をすべて燃やすかのように紅く、爛々と輝いていた。常に見開かれ、常に対象を凝視して離さない。それは生き物を観察する目ではない。切り分ける前の肉塊を測るような、精密で冷淡な目だった。
身長は150センチ、小柄というより矮小で、遠目には子供と見紛うほどだが、顔立ちには幼さよりも硬質な輪郭があり、無表情に凍った目鼻立ちはむしろ人形を想起させる。肌は白磁のようで、生きた血潮の色などとうに失われている。夜の下、電灯の下、蛍光灯の下、いずれの光のもとでも生々しさを返さぬその膚は、生きた者より死者に近かった。
学帽と羽織を常に纏い、身に着けた制服はどこか古めかしく、まるで時代の影に取り残された死装束のようでもあった。その存在は世界に適合しておらず、しかし不思議と風景に馴染んでいた。
98 削除済
99 無名さん
彼には、人としての履歴が著しく欠如している。誰の子でもなく、誰の教えも受けず、ただ独りで生を始めたような異端の個体。倫理を学ばず、情を知らず、命という観念に対して極端に精密な平等主義を信奉していた。曰く、「命はすべからく当価であり、無意味ではない」。その言葉は温情ではなく、冷たい秤である。猫であろうと雀であろうと、幼児であろうと老爺であろうと、命に上下はなく、したがって観察する価値に差異もない。
彼は何のためらいもなく小動物を手にかける。首を折り、目を穿ち、溺れさせる。悪意はない。むしろそこには信仰に近い無垢がある。だからこそ、その行為は残虐ではなく清浄ですらあった。無垢なる悪は、いつだって一番残酷である。もし誰かが止めるならば、それは道徳であり、文明であり、人間である。けれど彼は人間ではなかった。少なくとも、人間として生きる機会を逸したまま、いまこの世界に迷い出てきた存在だった。誰もがその眼差しに凍りつき、その姿に口を噤む。けれど彼はただじっと見つめながら言うのだ。「命とは、死に至る過程のことを申すのでしょう?それなら、どこで終わっても構わないではありませんか」と。その口元に浮かぶのは笑みではない。問いかけの形をした、心無き無音の花火である。
[記事の有効期限(〇月〇日迄/削除する迄/〆切る迄/本文参照/等)]
削除する迄
2025/8/4(月)17:09
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自己紹介も過去形で要領が掴めないというか
小説書いとけ感が凄い