女性

忘れたい

この声は届く事もあらへん。お前の声を聞く術もあらへん。せやから心の中でずっと想っとくわ。おおきにな。もう俺のことは忘れてくれ。
姿は全然ちゃう。せやのに、なんでか俺の知っとる自分な気がして、つい反応してもうたわ。

嫌や、俺はお前のことを憶えとく。お前の中から出て行ったりもせぇへん。

もうことばを交わすことも叶わんのやろうけど、お前でもお前やなくても「そうや」と思えたお前の姿を見ることが出来て、ホンマうれしかった。おおきに。