1 朱と烈風。
生物の温かさを教えてくれた、
―導師と、紅い被験者へ。
恐らくアンタが此処を見る事はもう無いだろう。
けど、…思い出してしまったと言う事は。
こうして、僕の指が書き綴って居ると言う事は。
―未だ、心の奥底でアンタが好きなんだろう。
あれから、大分時が経って。アンタはもう、僕の知らない処で幸せなんだろうけど。
―否、其れが一番良いんだが。
只、此の空の下でアンタが息災で有れば良いと、願う僕を容してくれ。
…願わくば、アンタ達に幸あらん事を。
恐らくアンタが此処を見る事はもう無いだろう。
けど、…思い出してしまったと言う事は。
こうして、僕の指が書き綴って居ると言う事は。
―未だ、心の奥底でアンタが好きなんだろう。
あれから、大分時が経って。アンタはもう、僕の知らない処で幸せなんだろうけど。
―否、其れが一番良いんだが。
只、此の空の下でアンタが息災で有れば良いと、願う僕を容してくれ。
…願わくば、アンタ達に幸あらん事を。
6 イオン
想い続ける事が罪だと云うなら、僕も又罪を負うべき咎人です。……―昨夜突然あの場所へ赴いたのは、貴方に逢える事を期待しての行動でしたから。其れこそ馬鹿の様に密かに胸を高鳴らせ、あの仔を連れて迄。
空虚感を抱えた侭微笑むだけだった僕を満たし、幸せを与えてくれたのは貴方だったから…でしょうね。
きっと、僕は又あの幸せが欲しかったんです。暖かで優しい幸せが。
だから、もう一つ願いが増えました。…――貴方に、逢いたい。
→
空虚感を抱えた侭微笑むだけだった僕を満たし、幸せを与えてくれたのは貴方だったから…でしょうね。
きっと、僕は又あの幸せが欲しかったんです。暖かで優しい幸せが。
だから、もう一つ願いが増えました。…――貴方に、逢いたい。
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7 イオン
実は、あの仔もそう思っているみたいですよ。昨晩貴方を探しに行くと告げたら、本当は眠たがって居たのに直ぐ付いて来ましたし。…―まあ、途中で僕の腕の中で眠ってしまいましたけど。
……―シンク、もう一度、貴方に逢う事は叶わないんでしょうか。確かに、苦しむ結果に成るかも知れない…悲しむ事に成るかも知れない。未来に絶対と云う事は在りませんから。
でも…それでも僕は貴方に逢いたいんです、貴方が愛しいと叫ぶ心を抑えられない。
僕等は、貴方達を愛していますから。
……―シンク、もう一度、貴方に逢う事は叶わないんでしょうか。確かに、苦しむ結果に成るかも知れない…悲しむ事に成るかも知れない。未来に絶対と云う事は在りませんから。
でも…それでも僕は貴方に逢いたいんです、貴方が愛しいと叫ぶ心を抑えられない。
僕等は、貴方達を愛していますから。
8 シンク
アンタは…未だ、好いて居てくれるのか?
こんな、女々しい以外何物でもない、僕を。
―そんな風に、言われたら。
期待―…してしまうから…
逢いたいよ。
誰よりもアンタ達に、逢いたい。
確信した。もう迷わない。
僕は浅ましくも未だアンタが好きだ。
中途半端な想いなんかじゃない。
アンタは…僕に引け目を感じる必要なんてない。
其の仔供にも罪はない。
只…又、逢いたい。
例え其れがどんなに、容された事ではないとしても。
未来なんかに縛られはしない。
僕達の想いは確かに此処に存在するのだから。
―そうだろう?…イオン。
こんな、女々しい以外何物でもない、僕を。
―そんな風に、言われたら。
期待―…してしまうから…
逢いたいよ。
誰よりもアンタ達に、逢いたい。
確信した。もう迷わない。
僕は浅ましくも未だアンタが好きだ。
中途半端な想いなんかじゃない。
アンタは…僕に引け目を感じる必要なんてない。
其の仔供にも罪はない。
只…又、逢いたい。
例え其れがどんなに、容された事ではないとしても。
未来なんかに縛られはしない。
僕達の想いは確かに此処に存在するのだから。
―そうだろう?…イオン。
9 素人です
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