跡形も無く

…お前との繋りを消してしまおうと思っている。
すまないが…もう、話す気はないのだ。
突然別れを告げる事もなく姿を消した事については謝ろう。
だが、もう絆を保つ事は俺には出来ぬ…。
お前が悪い訳ではない。
悪いはずがない。

俺が駄目だと感じてしまったのが原因だ。
見るかもわからぬが、さようなら…とここで告げよう。
最後まで嘘をつき、姑息な真似をする俺に見切りをつけ…忘れてしまえ。

重衡…お前のアルバイトの神父姿を見る前に、すまない…な。