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1 ガイ

ルークへ

…さすがにこのタイトルじゃ安直すぎたか。
悪いが洒落たタイトルなんて考える気力も無い、大目に見てくれ。

向こうで会話続けるのは規約違反らしいからこっちに移動させて貰ったよ。何より向こうじゃ文字数が足りないんでね。
気付いてくれりゃ良いんだが…。
鍵なんて出さなくても、お前なら分かるだろ?


――で、いきなりで悪いが本題。

一旦受け入れておいて何なんだが…やっぱり無理だ。
あんな理由で、あんな言葉残されて…納得出来る訳無いだろ?

……第一、あの理由じゃちょいと失礼じゃないか?
言っておくが、俺はそのくらいで苛付くくらいガキでもなけりゃ、心が狭い訳でも無いぜ?現に今まで俺がお前に苛立った事なんて無かったろ?
誓っても良い、そんな下らない理由でお前を嫌ったりしない。

――なあ、そんなに俺が信用出来ないのか…?


嫌われるのが嫌だとか、それだけの理由なら考え直してくれ。
他に理由があるなら、それを言ってくれれば良い。社交辞令も全部取り払ってさ。
面倒なら面倒、嫌いになったなら嫌いになったでそう言ってくれないか?怒りも泣きもしないから…な?
どうせこのまま繋がりが切れちまえば赤の他人、もしまた何処かで会ったとしてもきっと俺は気付けないだろうし…気を遣う必要なんて無いだろ?


未練がましいのもしつこいのも重々承知してる――だが、これだけははっきりさせておかなけりゃ気が済まないんだよ。


まだ少しでもお前が俺を想ってくれてるなら…頼むよ、ルーク……。

…返事待ってるから、な?
7 ガイ
はは、定期的に覗いてたからな。早めに気付けて良かったよ。

何でって言われてもなぁ…俺が待ちたいから、としか言い様が無いな。


まだ、俺はお前に傍に居て欲しいと思ってるよ。
8 ルーク
早めってか、一時間経ってねぇしっ


ガイ……、ごめん…


戻って、いい…?


最大の我が儘だけど…ガイの傍に戻りたい…っ


断ってもいいから…
9 ガイ
まあ、お前が書き込むタイミングも良かったからな。これが昼だとか夕方だったら夜中まで気付かない所だったよ。

お前が謝る必要なんて無いさ。

俺が断る訳無いだろう?
寧ろお前が戻って来てくれるんなら大歓迎だよ。


戻っておいで、ルーク。
住所も変えてないからさ。
10 ガイ
――お前の最後の手紙から1ヶ月以上過ぎちまったな…。もう此処見てるかどうかも分からないが…。


エラーこそ返って来ないものの、確認しても音沙汰無しって事は…やっぱり嫌われちまったんだよな…。


ごめんな、ルーク…きっとお前が嫌がる様な事しちまったんだな…。自覚ないのが何とも情けないと言うか…はは、救えないよな、俺…。


いつも未練がましくて…迷惑掛けてばかりで、すまなかった。
半年と少しか…お前と一緒に居られて幸せだったよ、楽しい時間をありがとな。
こういう事は本当は直接言いたかったんだが…仕方ないか。


心からお前を愛してた――お前と出会えて本当に良かったと思ってる。
今までありがとう、ルーク…もっと良い奴見付けて幸せになれよ?
じゃあ、な。