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1 No.T

No.Uへ

気付くかどうかは分からない。気付いたところで貴様がどうするかなど私には分かるはずもない…まさに、これは賭けというものなのだろう。

記憶を思い返せば関係など無いに等しいのかもしれない。ただ来て、話した…それだけだ。
そして、あの場所から勝手に姿を消したのは私。かつてより時間の無い日々を択び、姿を消したというのにあの場所にいまだに未練を思うのは女々しさの表れか。

…我ながら情無い。

貴様との時間は素直に愉しいと言えた。
連絡先など互いに知らぬ身、皆に日頃の感謝すらも述べることが出来なかった私を今更赦せとは…私には到底言えるはずもない。

だが、これだけは言いたかったのだ。

短い期間だったが、ありがとう

狭間の世界で逢えし魔弾へ