Write
1 闇の貴公子

最愛の白雪に宛てる

我が最愛の存在。
気高く美しい白雪。

この感情は、どうしたら言葉で伝えられるのだろう。
愛しくて堪らないお前に、一体どうしたら……嫌われずに、居られるのだろう。

……腑甲斐無いな。
この私が感情に踊らされるとは。これだけでお前に愛想を尽かされてしまいそうだ。

自覚はして居る……つもりだ。資格は無い。こんな言葉を、口にする資格等私には…………だが。

この場を借りて、最愛の白雪に告ぐ。

是からも続く永久……私はお前だけが欲しい。お前が愛おしい。

どうか、お前が傍に居るこの時を。
許される限りで良い。許される限りで構わないから、何よりも大切に思いたい。大切にしたい。

私の傍に居てはくれないだろうか。幾ら時を重ねようとも、無力に等しい私ではお前に何もしてやれないかも知れないが。
それでも、お前を想うこの心に偽りは無い。
失った筈の心を与えてくれたのはお前だ。
この気持ちだけは、お前を想う気持ちだけは何者にも敗れはしない。

……きっと私はお前の唯一にはなれないだろう。
……いや、最早関係無い。私はお前を想う……その事に変わりは無い。

この感情を与えてくれて礼を言う。最愛の白雪。

お前を愛している。
何よりも。

…………………やっぱりちょっと、お前に負けっ放しで悔しいのでな。
白雪と呼び続けるのは細やかな仕返しだ。
まぁ、コレも立派な愛情表現の一つだぞ?うん、ホントに。

―――お前と廻り逢えて、本当に良かった。