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1 MATU

隻眼の…

誰がブラコンよ、誰が!
何て…覚えがあったから思わずここに来ちゃったわ。私なのか違うのか、それは分からないけれど…もしそうならば、とても懐かしい。
今はもう無いあの場所で、兄を怪我させて泣いた私の涙を受けとめてくれてありがとう。
て、ああ、思い返せばブラコン…かもね。
13 CAIN
そ〜だな。余裕なんてなかった。先に繋ぐ…繋がなきゃならない事とか、そ〜いうのも考えられなかった。ま、今も、いつでも先が見れる程オトナじゃね〜けどさ。
ハハ、しっかし、ナツは俺より俺の事を理解してるな(笑)


…俺さ、この数年間、お前の事探してた。ど〜しても謝りたくて、それに沢山礼も言いたかった。それを遂げた後どうこうするなんて考えてなかったよ。
でも、またナツが橋を架けるって言うなら……俺は渡りたい。もし、渡った先にお前がいてくれんなら。
14 NATU
だって、あなたを見つめていましたもの。
他人の方が気が付く位、あの頃のあなたは…ん〜、酷く無理をしていた?表現が上手く見付からないわ。怪我ばかりしてたし。
今は私も考え方とか色々変わったし。お互い…少しは大人になったという事で。

橋だけ架けて
「行ってらっしゃい」なんて馬鹿な事はしないわよ(笑)その言葉、信じるから。ありがとう。
これからの私とあなたがどんな関係を築いていけるのかは分からないわ。それでもいいなら、待ってるから。またあの屋根の上で話をしましょう。
15 NATU
橋、架けてみたわ。

どこかは自分で探してみてちょうだい。
16 CAIN
すぐ行く。
ちっと待ってて。